高齢者が多いサイトに文字サイズ変更ボタンが必要なのか問題

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「読者層が高齢者なので文字サイズボタンをつけてほしい」という要望がありました。

ブラウザー・ディスプレイ・スマホで自分好みの見え方が自由に設定できるこの時代に、今でも文字サイズ変更ボタンは必要なのでしょうか?

このような依頼を耳にしたのも15年振りぐらいだったので、改めて現状を見回してみたところ…

目次(読みたいところへジャンプ!)

    ディレクター・デザイナー・コーダーは不要派多数

    調査したところによると、Webサイトの制作側の立場の方々は不要な理由を説明してくれている記事が多いように見受けられました。

    >>>ウェブサイトに「文字サイズ変更ボタン」の設置は不要

    >>>文字サイズ変更ボタンというガラパゴス的因習

    >>>テキストのサイズ変更:達成基準 1.4.4 を理解する

    A11yのサイトには、納得の答えと文字サイズボタンを設置するときのポイントが的確に掲載されています。いくらデバイス側に使いやすい機能が備わっていたとしても操作方法がわからない方にとっては、すぐに目に留まる場所に200%まで拡大できる文字サイズボタンはムダにはならないかもしれません。

    ブラウザにズーム機能があることを知らないユーザーもいるとすれば、文字サイズ変更ボタン自体は全く無意味とは言えません。ただ、冒頭でも述べたように、文字サイズがほとんど変わらないケースをよく見かけます。そういった場合は、むしろマイナスの印象を与えてしまい、かえって逆効果になるので注意が必要です。

    【質問】文字サイズ変更ボタンを提供しなければいけないの?

    ChatGPTは必要だと答える

    続いて、流行りのAIにも質問を投げかけてみました。

    「高齢者の読者が多いWebサイトに文字サイズ変更ボタンは必要なのか?」
    「スマートフォンにはアクセシビリティ機能が備わっているが、それでもWebサイトに文字サイズ変更ボタンは必要なのか?」など、少しずつ質問のバリエーションを変えて尋ねてみましたが、ChatGPTは「文字サイズ変更ボタンは非常に重要な機能」という一貫した答えでした。

    高齢者や視力に障害のある人など、文字サイズを大きくする必要があるユーザーにとっては、文字サイズ変更ボタンは非常に重要な機能となります。

    スマートフォンには文字サイズを調整する機能が備わっていても、Webサイト側に文字サイズ変更ボタンを設置することが望ましいとされています。

    chat GPTの回答

    行政機関のサイトにはサイズ変更ボタンが多く設置されている

    最後に、省庁や行政機関をチェックしてみたところ、大中小ボタンが当たり前のように設置しているサイトが多数でした。

    >>>アクセシビリティについて|身延町

    >>>ウェブアクセシビリティについて|北海道開発局

    >>>サイト閲覧支援ツール|厚生労働省

    誰にとっても使いやすいサイズ変更ボタンを目指して

    実は打ち合わせ時に「サイト変更ボタンは日本古来のものですよ〜」なんて軽くジャブを打ったにもかかわらず強い希望を感じましたので、今回は設置の方向になりそうです。

    設置するなら多くの人に使ってもらえるボタンにしたい!

    そこで、文字サイズがたいして変わらない大中小ボタンではなく、拡大・縮小・リセットボタンの設置をディレクターとお客様に相談してみたいと思っています。

    サイズ変更ボタンを設置しているサイトを巡ってみましたが、ベース14pxで大で16pxという例も見かけました。MAX16pxじゃ小さいですよね?老眼デビューしたての私ですら14px辛いわ。

    今回は「Googleも推奨しているベース16pxで200%まで自在に拡大できるボタンがよいのでは?」という自分なりの結論に至りました。

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