古いHTMLサイトをWordPressにインポートできるプラグインHTML Import 2
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私のような弱小フリーランスのところへ来る依頼は、「誰に頼んでいいかわからなかった」というムチャ振りが多々あります。
そのとんでもない依頼のおかげで、もっとWordPressに詳しくなれるというメリットも!
今回は、「10年前に作ったまま放置されていたHTMLとPHPで作られたサイトをWordPressに全面移行したい」というニーズに対応するために活躍したプラグインについて解説していきたいと思います。
目次(読みたいところへジャンプ!)
HTMLをWordPressにインポートしてくれる優秀プラグインはHTML Import 2
今回のWordPress化したいサイトは、すでに3000記事がある古いサイト。HTMLタグとPHPコードを駆使して作られていました。
WordPress他CMSだったり、無料ブログからならWordPressへの引っ越しはとっても簡単ですよね。あらかじめ用意されているインポートツールを使えば一瞬です。
今回は、標準のインポートツールが使えない状況だったので、必死で対応しているプラグインを検索しまくりました。日本語で検索してもなかなか良い情報が引っ掛からないので、つたない英語でがんばりました。
その結果、HTML Import 2というニーズにぴったりのプラグインを見つけました。
最新WordPressのバージョンではテストされていなく、更新も1年以上止まったままのプラグインなので、恐る恐るテストサイトで試してみましたが、理想通りにWordPressへ全投稿記事をインポートすることに成功!
もしもプラグインが無かったら、3000記事を手作業でコピペしなきゃいけないという、体力と気力勝負の過酷な単純作業が待ち構えている状況でした。
いいプラグインが見つかってよかった。同じような悩みを抱えている方は使ってみてください。
HTML Import 2でWordPressへインポートする手順
- HTML Import 2プラグインのインストール&有効化
- インポートしたいHTMLファイルの保存ディレクトリ作成
- インポートしたいHTMLファイルを2へアップロード
- HTML Import 2プラグインの設定
- インポート実行
- Search Regexプラグインでごみの除去や修正
- 2のインポート元ディレクトリの削除
HTML Import 2プラグインのインストール&有効化
WordPressのダッシュボードメニューから、プラグインの新規追加をクリックし、「HTML Import 2」で検索をしてください。
プラグインが見つかったら、インストールと有効化をしていきます。これは、どのプラグインでも同じ手順ですね。
インポートしたいHTMLファイルの保存ディレクトリ作成
WordPressにインポートしたいHTMLファイルを保存するディレクトリを作成する必要があります。サーバー上の好きな場所に、FTPアプリを使用して新しいディレクトリを作成しておきましょう。ディレクトリ名は好きな名前でOKです。私は「html-files-to-import」というフォルダ名にしてみました。
インポートしたいHTMLファイルを2へアップロード
2で作成したディレクトリ内に、インポートしたいHTMLファイルを、FTPアプリを使用してアップロードしていきます。全ファイルを1度にアップロードするのではなく、プラグインでカテゴリーと投稿者の指定ができるので、カテゴリーや投稿者単位でアップロード処理を区切って行うとと、きれいにデータを取り込んでいくことができます。
HTML Import 2プラグインの設定
WordPressダッシュボードの設定メニューのHTML Importで、インポート実行に必要な情報を設定していきます。
Filesタブ
①には、手順2で作成したディレクトリのパスを入力します。矢印部分に自動でWordPressがインストールされたパスを表示してくれるので、全部コピペした後に、「/作成したディレクトリ名」を付け足せば簡単です。プラグインは、このパスに保存されたファイルを読み込みにいきます。
②はリダイレクト設定で使う古いURL情報です。リダイレクト処理が必要ないなら、空欄でかまいません。
その下の「Default file」には、基本となるファイルの名前を指定します。3でアップロードしたファイルのうち、一番お手本となるファイル名を指定しておけば大丈夫です。
③インポートしたいファイルの拡張子を指定します。ここで指定した拡張子以外のファイルは無視してくれます。追加したい拡張子があれば、カンマの後に追加していきましょう。
④合わせて取り込みたいフォルダがあれば指定しておきます。
設定が終わったら、「Save settings」ボタンをクリックして保存しておきましょう。
Contentタブ
①インポートするタイプを選びます。今回は、HTMLファイルのインポートなのでHTML tagにチェック。
②インポート元HTMLファイルのうち、インポートする部分を設定することができます。HTMLが構造化されているなら、ヘッダーやフッター部分を除外して、必要な記事部分のみ抽出してくれるようになります。
今回は、HTMLファイルがきちんと構造化されていたので、main-contentというクラス名の<div>タグで囲まれているコンテンツ部分だけを抜き出すように指定しました。
③記事内でリンクされている画像やファイルも同時にインポートしたい場合は、上2つもチェックを入れておきましょう。
Title & Metadataタブ
このタブでは、インポートしたファイル名の設定を細かくすることができます。
①インポートするタイプを選びます。今回は、HTMLファイルのインポートなのでHTML tagにチェック。
②インポート後のタイトルにしたい部分がコンテンツ内にあれば、HTMLタグ、クラス名を指定します。
③インポート後の投稿スタイルを選べます。
④インポートファイルの更新日時も指定することができます。この場合、インポート元ファイルの最終更新日時を指定しています。
⑤インポート後、誰の投稿記事にするか一覧から選べます。
Categories & Tagsタブ
インポート後のカテゴリーを指定することができます。
インポート実行
「Save setting」ボタンをクリックして、設定を保存したら、「Import files」ボタンをクリックするとインポート処理がスタートします。
インポートしたファイル一覧が表示され、全ての処理が完了すると「All done!」と表示されます。正しくインポートされているか投稿一覧を確認してみましょう。
正しく記事が取り込めていることが確認できたら、他のカテゴリーと投稿者単位で同じ処理を繰り返します。インポート後のカテゴリーや投稿者を設定することができるので、カテゴリーと投稿者単位でのインポート処理がオススメです。
Search Regexプラグインでごみの除去や修正
全ての記事のインポートが完了したら、一括変換プラグイン「Search Regex」を使って、不必要な部分を削除したり、修正していきます。
これで、HTMLで作成された古いサイト3000ページを、WordPressサイトに無事移転することができました。
2のインポート元ディレクトリの削除
全てのページのインポートが完了したら、2で作成したインポート元フォルダごと削除しておきましょう。インポート用プラグインはもう必要ないはずなので、HTML Import 2プラグインも停止後削除してしまいましょう。
WordPressへ移行したいけれど、古いデータをどうすればよいか悩んでいた方は多いのではないでしょうか。HTML Import 2プラグインなら解決できますよ。