2022年公開映画観賞リストと個人的TOP3

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2022年に日本で公開された映画のうち観賞した作品を備忘録も兼ねて一覧にまとめてみました。

2022年も邦画が豊作だったように感じています。全観賞作品のうちベスト3もご紹介します。

目次(読みたいところへジャンプ!)

    観賞済み2022年公開作品一覧

    1. 真夜中乙女戦争
    2. さがす
    3. 前科者
    4. ノイズ
    5. 嘘喰い
    6. 女子高生に殺されたい
    7. 大怪獣のあとしまつ
    8. ちょっと思い出しただけ
    9. オッドタクシー インザウッズ
    10. とんび
    11. シン・ウルトラマン
    12. 映画 ゆるキャン△
    13. すずめの戸締り
    14. ある男
    15. 母性
    16. THE FIRST SLUM DUNK
    17. MONDAYS
    18. マイ・ブロークン・マリコ
    19. メタモルフォーゼの縁側
    20. 神は見返りを求める
    21. Marry Me
    22. ブルーバイユー
    23. ベイビーブローカー
    24. BELFAST

    私が見た2022年公開映画は24作品でした。

    2022年も引き続き、海外作品より日本作品多めのラインナップになりました。
    ここ数年、海外映画で惹かれるものが減ってしまっているんですよね。TV CMやネット広告で知る機会も減っているような。ネットからの情報に頼っていると、自分の趣味の圏外からやってくる新しい情報源が狭くなっているのも感じています。おすすめあったら教えてください。

    2022年映画個人的TOP3

    TOP3:マイ・ブロークン・マリコ

    予告を見た時から「絶対にこのストーリーは自分にハマる」と直感してた作品。

    原作コミックは、第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞このマンガがすごい!2021 オンナ編第4位など、平庫ワカさんの初連載作品にして数々の漫画賞を受賞しています。

    著:平庫 ワカ
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    あえて原作未読のまま鑑賞したのですが…

    …よかった…

    マリコ役の奈緒さんの演技が光ってたんです。
    周りの人間の弱さの捌け口となり続けた人が持つ特有の儚げさを見事に表現していました。というより、「こんな子、存在していた。同級生にも、知り合いにも」と嫌な過去の記憶が引き戻されてしまった。助けになれなかった自分の未熟さを嫌でも思い出してしまった。

    ドラマ「ファーストペンギン」でも、主演の奈緒さんの場面に合わせてくるくる変わる豊かな表情に引き込まれてしまったんですよね。今、一番注目している女優さんかも。

    「主演の永野芽郁さんの品が良過ぎてヤンキー役が似合わない」というレビューもちらほら見掛けましたが、私的にはあの釣り合ってないのに頑張って社会に反抗している姿の方がリアルに感じたんですよね。女性でリアルにヤバい人って、もう普通の社会生活送れてないですもん。クラスメイトに存在していたのもシイノのようななんちゃってヤンキーばかりだったもの。そして、今は社会人〜母〜祖母になっている。

    スクリーンの中を生きている人達を応援したくなるこの感じに心地よさを感じていたら、百万円と苦虫女・ロマンス・東京女子図鑑などを手掛けてきたタナダユキさんが監督されていたのですね。ノーチェックだったので、見た後に「やっぱり!」と納得してしまいました。タナダユキ作品、どストライクなんです。

    「マイ・ブロークン・マリコ」は、もうAmazonプライムビデオで見れちゃいます!プライム会員なら見放題の対象になってます。

    友達との関係性に悩んだ過去を持つ方に刺さるメッセージを持ったガールズロードムービーです。親友を亡くしたことを未だに受け入れられない私の古傷も少しだけ癒された気がします。

    >>>マイ・ブロークン・マリコ Amazon Prime Video

    TOP2:ある男

    https://youtu.be/i_UNm8eYx-0

    年末に立て続けに映画館で映画を駆け込み鑑賞していたのですが、MONDAYSを見る前までは、「ある男」が私の中でナンバーワンでした。

    こちらも平野啓一郎さんの原作未読のまま鑑賞。そもそも平野啓一郎さんの著作は芥川賞受賞『日蝕』しか読んだことがなかったのです。あまりにも文体が難し過ぎて脳内イメージを作り出すことができなかった若かりし私の感想は「作品に入り込めなくておもしろくない」。それから、平野啓一郎作品を避けてきてしまっていたのですが、見事に映像化された「ある男」に出会えてよかったです。改めて平野啓一郎さんの作品を読んでみたいと思えるほど。

    鑑賞後に感じたのは不思議な感覚でした。映画を見たというよりも、壮大な美術作品に触れてしまった後のうまく言語化できないけれど確かに人生観が変わってしまったというあの感覚です。

    マルグリット「複製禁止」で終わるこの作品。
    重なる3つの男の後ろ姿が無限に続いていく物語のように感じられました。

    出演の妻夫木聡さん、安藤サクラさん、窪田正孝さんは、演じていたのではなく映画の中で生きています。妻夫木さんの言いたいことを腹に腹に納めた作り物の笑顔は最高ですね。あの数秒の表情に膨大な情報量が詰め込めれている感じ。

    観賞の価値ある作品です。

    TOP1:MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない

    キネカ大森で大掃除を終えた後に駆け込みで鑑賞した映画です。

    もうね、大好き!
    この予算なくても作りたいものを作った感じ!
    溢れ出るB級感!

    随所に笑いのツボがばら撒かれているんだけれど、ものづくりを仕事にしている人だったら理解できる行動とか時間の使い方とか…もう、いいの、とにかく。あんまりネタバレしたくないほどお気に入り。

    予告を見ただけだと、ありきたりの設定、よくあるタイムリープ物だと思ってしまうかもしれません。
    でも、一見の価値あり!
    それだけじゃないエッセンス盛りだくさんなので。

    大笑いしてスカッとできる、エナジードリンクのような映画。
    内容ペラッペラな自己啓発本を読み漁るより、この映画みた方が100倍前向きになれると思う。

    キネカ大森では、1/19まで公開中です。
    大きなスクリーンで笑いながら見てほしいな。

    2022年のまとめ

    2022年も映画に元気をもらったり、視野を広げてもらった1年でした。

    犬王とPLAN 75を見れなかったのを後悔しているので、今年は見たい作品は無理にでもスケジュールを組んで見に行きたいと思ってます。

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