高校受験・中学受験・大学受験を経験した子2人の年間教育費を公開

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2011年から家計簿をアプリで管理するようになったため、スマホでいつでも過去の家計を振り返ることができるようになりました。便利な世の中ですよね。

ファイナンシャルプランナーという資格を保有し、5年前ぐらいまではマネーライターとして数々のメディアや雑誌にお金に関する執筆をしていた経験を持ってたりします。なるべく子どものそばにいられる在宅ワークを優先していたので、月20本連載とか抱えていた頃もありました。

実際に子育てしている自分の家計は火の車寸前という矛盾を抱えながら、偉そうにお金について語っていたわけです。お恥ずかしい。でも、子育てに感情や思い入れを排除することは難しいからこそ、教科書通りにいかないのが当たり前だと思いませんか。

特に、私達夫婦は仕事で辛い思いを何度も繰り返してきている氷河期世代。勤務先が倒産や廃業なんて当たり前、育児休暇なにそれ、月間残業160時間というブラックな働き方…自ら選択しなくても景気などに振り回されて重なり続ける転職回数。「我が子には同じような思いをさせたくない」という気持ちは、他の世代より強く持っているのかもしれません。

恥を晒すようで、ずっとできなかったのですが、思い切って過去4年間の教育費の家計簿を公開したいと思います。

高校受験・中学受験・大学受験を、なんとか乗り越えたリアルな数字を知りたくないですか?

自分がFPとして過去に使ってきた「教育費の平均値」なんて、全く役に立たなかったのですよ。平均額と実際の費用って違いすぎるから。

目次(読みたいところへジャンプ!)

    4年間に実際にかかった年間教育費

    それでは、みなさん覚悟はよろしいでしょうか。

    どーん。
    過去4年間の教育費の金額はこの通り。

    家計年度主な教育系イベント年間教育費
    2017高校受験(第1子)1,309,892円
    2018高校入学、第2子小学5年1,688,593円
    2019中学受験(第2子)921,885円
    2020大学受験(第1子)、中学入学(第2子)1,703,262円
    2021/3時点大学入学1,502,761円

    高校受験・中学受験・大学受験に必要だった教育費用は、年間90万〜170万円という結果でした。
    とてつもなく大きな額ですよね。我が家の家計の場合、住宅ローンについで第2位の支出になります。

    我が子をより豊かに育てるために必要な学業に関する費用だけで年間100万は必要だったのです。給食費や制服代その他は加算していますが、給食費以外の食費や被服費などは一切計算には入れていません。

    さらに恐ろしいことを言うと、我が家の教育費は、お金をさほど掛けていない部類に入ります。上の子は高校まで公立、下の子も公立中高一貫校へ進学して高校まで公立コースですから。FPがよく例に出す高校まで公立だとしても、子ども2人なら年間150万円は教育費支出として覚悟しなければいけなかったのです。

    家計破綻寸前の綱渡り状態。たらればを想像すると恐ろしい

    振り返ってみると、家計的にもっとも厳しかったのは2018年でした。

    第1子が公立高校へ進学し、第2子が小学5年になったタイミングです。進学した公立高校は、美大進学実績もよく専門的なことが学べると言うこともあって学校納入金や副教材代も高め、修学旅行先は海外という学校でした。

    >>>想像以上に掛かる学費。高校受験から入学までにかかった費用を全公開します

    家計年度主な教育系イベント家計改善策年間教育費
    2017高校受験(第1子)1,309,892円
    2018高校入学、第2子小学5年追加で派遣で働き始める1,688,593円
    2019中学受験(第2子)塾のコース変更921,885円
    2020大学受験(第1子)、中学入学(第2子)パート辞めて派遣追加1,703,262円
    2021/3時点大学入学1,502,761円

    教育費に押し潰されそうになっていた2018年の1年間で、私のへそくり100万円が溶けてなくなりました。昔、会社を起こそうと貯めていた100万円は塾代に消えました。結果的に我が家の収入では、中学受験塾代を家計から賄うことはできなかったわけです。

    へそくりが消え、「このままでは破産まっしぐら」という恐怖を感じたため、週3日のパート+フリーランスの仕事に加えて派遣でも仕事を始めました。これで年収+80万円。

    さらに、中学受験塾代が高額になる小学6年生時に、親子で話し合って公立中高一貫校コースへ転籍したのです。あのまま私立御三家も狙うコースに在籍していたら、年間の塾代はプラス100万掛かって家計は破綻、子どもはオーバーワークで受験に失敗していたかもしれないと想像したりします。

    なんとか第一志望の公立中高一貫校に合格できたので2020年の年間教育費が170万円で済みましたが、もし私立中学へ進学していたら学校納入金だけで150万円の負担増でした。2020年の年間教育費が320万円になる可能性だって少なくなかったのです。だからこそ、週3日のパートを辞めて2社目の派遣の仕事を追加することにしました。低賃金で雇われ続ける余裕はなかったから。パートと比較すると年収+130万。

    >>>ブラックパートの時給から仕事内容まで全公開「辞めたい」心にトドメを刺した雇用主の一言

    首都圏の公立高校受験は二極化していて、人気のある高校の倍率は2倍前後が当たり前だったりします。
    私立高校へ進学していたら
    私立中学へ進学していたら
    浪人していたら
    派遣で働くのを追加していなかったら
    パートを辞めていなかったら
    子育てのタラレバは、そうなる可能性も高く、万が一の備えが必要なのでしょうね。

    子育てに関して、少々楽観的過ぎて貯蓄が少な過ぎたと感じています。
    何年も前に書いたこの記事は間違ってました。

    >>>教育資金は200万で十分じゃない?心を痛める親が減りますように…

    大学進学のために貯めていた200万円は、大学受験費用と前期納入金で使い果たしたところです。後期納入金が、ない!

    >>>多摩美と武蔵美の補欠繰上げ開始。合格確保のために250万のキャッシュフローの用意を

    子育ては計画通りにいかないからこそ多くの備えを

    実際に大学受験まで一通り終えた今、子育てほど計画通りにいかないものはないと感じています。
    大学受験を終えた上の子は、高校3年の夏休み前まで第一志望は国立大でしたし。大学まで国公立ルートを想定していましたよ。甘かった。

    最後に、「お前が言うな」ってことを言いますね。

    子育ては想定外なことが続くからこそ、教育費の備えは多いに越したことがないかもしれません。

    模試でずっと合格確実圏内だったとしてもわからないし、
    医大や薬科大に進学希望するかもしれないし、
    仕送りが必要な遠く離れた大学に通うかもしれないし、
    海外の大学に進学したいって言い出すかもしれないし、

    一般家庭では全ての教育費を賄うことは難しいけれど、備えが多ければ、経済的な理由だけで諦めるという最悪な事態は避けられるのかなと思ったりします。

    家計ギリギリの我が家は後期納入金を必死で貯めているわけですが、だからこそ言わせて。

    教育費のための貯金(もちろん投資でもいいです)が、あと150万円あれば、我が子に過度なプレッシャーを与えることなく次の手段を考える時間稼ぎもしてくれます。

    備えあれば憂いなし

    教育費作り、ともにがんばっていきましょう。

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