実際の経験談から考える中学受験と高校受験のそれぞれに向いている子どものタイプとメリット・デメリット

このブログではアフィリエイト・アドセンス広告を利用しています

当ブログでは、アドセンス・アフィリエイト広告を掲載しています。
消費者庁が発表しているルールに沿って記事を作成していますが、問題のある表現を見つけた際にはご連絡ください。

高校生と小学生を子育て中の母です。

上の子は高校受験で下の子は中学受験と、それぞれの将来の目標や得意分野・特性に合うように親子で何度も何度も話し合いを続けてきました。

中学受験をしなかったことが結果的に正解だった上の子と中学受験を選んでがんばっている真っ最中の下の子、どうしてそうすることに決めたのか、高校受験と中学受験に向いている子どものタイプなどをまとめてみました。

目次(読みたいところへジャンプ!)

    高校受験の特徴

    • 5教科受験
    • 内申点が重要
    • 高校募集のある学校のみ選択可能
    • 中学校の学費の予算が少なくて済む
    • 高校受験の塾代はほぼ必須
    • 小学校時代に中学受験塾に通う必要がない

    高校受験の大きな特徴はこんなところでしょうか。

    高校受験の最大のメリットは、教育費の予算が低く抑えられる点だと思います。

    ただ、住んでいる首都圏では、中高併設校の多くが次々と高校募集を停止し、完全な中高一貫教育に変えて力を入れている学校が年々増加中だったりします。現在は高校募集があったとしても、数年後に残っているかは不透明な状態なのです。

    中学受験の特徴

    • 4教科受験
    • 学力重視
    • 内申点では差が出にくい
    • 高校募集のない中高一貫校へ入学できる
    • 高校受験のための塾代が必要ない
    • 部活やスポーツに打ち込みやすい

    中学受験をするメリットは、中高一貫教育で6年間をまとめて勉強や部活に充てることができる点です。

    スポーツその他、打ち込んでいるものがある子ほど、高校受験に邪魔されずに同じ環境で続けられることができます。

    中高一貫校の多くは、先取り学習を取り入れているため、5年間で高校3年生までの学習範囲を終えて、最後の1年間は志望校の受験対策をじっくりと時間を掛けて行うことをしています。

    補講や特別講習といった面倒見やケアの行き届いた私立校も多いため、「大学受験のために塾や予備校へ通う必要がない」と掲げている学校もあったりします。

    中学受験と高校受験の教育費の差はどれぐらい?実際の体験談

    公立中学へ進学すると、義務教育の範囲である中学校の授業料が掛かりません。
    私立中学へ進学した場合の授業料が年平均100万円前後となる学校が多数なため、経済的に楽なのは高校受験の方でしょう。

    中学受験のための塾代も、小4~小6の3年間で200万円前後が掛かります。

    一昔前までは、地頭の良い子は中学受験専門塾へ通わなくても、中高一貫校へ合格する例もありましたが、数年前からは特別な対策をしていない受験生はなかなか合格が難しいという結果が続いているようです。出題の範囲が小学校で習ったことに限定している公立中高一貫校にしても、同じような結果となっています。

    そのため、中学受験で私立中学へ進学した場合と公立中学へ進学した場合の単純な教育費の差は、およそ500万円にも上ります。

    一方、高校受験のための通塾率は、中学生で57.0%となっています。(ベネッセ教育総合研究所 第3回 学校外教育活動に関する調査 2017より)

    半数以上の中学生が高校受験のために通塾しているのが現状です。上の子の同級生でも、塾へ通っていないお友達は一人もいませんでした。
    中1・中2から内申点を上げるために、塾通いをスタートするご家庭がほとんどでした。

    同調査での受験学年の中学3年生の習い事費の月平均額は、25,900円となっていますが、実際に高校受験のために通塾させた経験から言うと、現実とのかなりの差があるように感じます。地方と首都圏とでは、また塾代に差が出てくるのかもしれませんが、実際に掛かった費用を公開してみると…

    中1・中2での年間塾代総額(国・数・英3科目)

    授業料 24,000~32,000円
    模試代 12,000円
    テキスト代 9,000円
    施設費 35,000円
    夏期講習 49,800円
    冬期講習 22,000円
    春期講習 15,000円
    年間合計額 480,000円

    中3での年間塾代総額(国・数・英3科目)

    授業料 26,000~42,000円
    模試代 22,000円
    テキスト代 17,000円
    施設費 40,000円
    夏期講習 49,800円
    冬期講習 42,000円
    年間合計額 490,000円

    高校受験のための塾代は、年間およそ50万円という結果でした。

    塾代の節約のために、通常は国語・数学・英語の主要3教科のみを受講し、夏期講習や冬期講習では理社を追加した5教科を受講していました。

    直前対策講座などで高額になる中学3年生が最も塾代がかかると予測していましたが、受験の2月中旬以降は塾がなくなりますし、高校進学準備のための春期講習も無料サービスだったので、結局は毎年50万円程度がかかるという結果だったのです。

    私立中学へ進学するケースと公立中学へ進学するケースの教育費の差は、およそ500万円としていましたが、高校受験のための塾代に150万円ほど発生するので、実質的な差額は350万円程度になりそうです。

    中学受験と高校受験、それぞれに発生する教育費は、次のようにまとめられますね。

    • 中学受験:授業料+中学受験塾代
    • 高校受験:高校受験塾代+大学受験予備校代

    ま、他にも私立中学だと修学旅行が海外だったり、語学研修があったりと、追加の課外活動費が高額になりがちなのですが、学校によって差がある部分のため、授業料と施設費だけで比較するとこれぐらいの差になるのでしょう。

    高校受験した方が有利なタイプの子の特徴

    • 9科目全てに苦手科目がない
    • 体力がある
    • 学校を休むことが少ない
    • メンタルが強い
    • 英会話を習っていて英検3級または準2級まで取得済
    • 日々の課題提出がきちんとできる
    • 授業態度がよい
    高校受験が向いているタイプをざっくりと表現すると、運動も音楽も勉強も得意なオールマイティタイプ。

    トップ高校へ必要な内申点基準が9教科ほぼオール5を目指さなければ合格可能性80%以上にならなかったりするのが現実なので、

    • 不得意科目がなく、何でもできて
    • 先生ウケのよい優等生タイプで
    • 部活動で忙しくても勉強できる体力があって
    • 学校もめったに欠席しなくて
    • 先生がハズレでも教科書+αで理解ができて
    • 足を引っ張るようなクラスメイトの雑音を無視できるメンタル力を持っている

    こんな強者が高校受験タイプだと感じています。

    実際に公立中学に通わせてみると、本当にいろんな子や親がいてカオス状態。
    他人の足を引っ張ることしか頭にないクラスメイトもいましたし、いじめを放置したり授業内容がまるで理解できないハズレの教師も存在しました。

    授業の質が明らかに低かったとしても、塾や家庭学習で中間と期末テストで結果を出さなければ内申点が取れません。
    クラスメイトには、小さい頃から英会話を習っているから授業を聞かなくてもテストで満点を取れる子もいますし、中学レベルの学習を何巡もした中学受験組も混じっています。先生の教え方が悪くても、平均点が下がりきらないのです…できる子が一定数存在するから、内申点で5を獲得するのはかなりハードなものでした。

    公立中学の多くが部活動の入部が必須で、実績を残しているハードな部活ほど土日も朝練もあり、体力がないと勉強が疎かになってしまうなんて本末転倒なことにもなりがちです。

    我が家の場合、ベビースイミングからずっと水泳と体操を続けていて、体力モンスターの上の子は高校受験を選びました。小学校高学年の時にクラス崩壊があり、特に算数に苦手意識を持ってしまっていたので、中学受験を見送ったという経緯もあります。算数の授業もめちゃくちゃにされて、同じクラスの子は図形が苦手な子が多かったです。だって、ろくに教えてもらえていないんだもの(泣。

    運動・音楽・芸術分野などの他4科目が全て得意だったことも、高校受験を選択する決め手になりました。
    乳幼児期からの習い事や日々の遊びが、結果的に高校受験対策にもつながったことを実感しています。早期教育はやっぱり大事だったと感じてます。

    子どもの可能性を伸ばすには?0~3歳の乳幼児期の子育て時にやってよかったこと~受験に繋がる幼児教育~

    教育費の掛け時はひとつじゃない。家庭事情と子どものタイプでベターを選ぼう

    中学受験した方が有利なタイプの子の特徴

    • 9科目内に克服が難しい苦手科目がある
    • 体力がない方だ
    • 算数が得意
    • 作文力がある
    • ひらめき力がある
    • 勉強が好きな子
    • クラスメイトと趣味や興味が合わない

    中学受験でも、公立中高一貫校では内申点が評価の対象に加わりますが、内申点ではほとんど差がつかないといわれています。特に男子は。

    そのため、学力はあるけれど、提出物や生活態度に少々難のある子ほど、学力勝負で合格が決まる中学受験が有利に働きます。
    ボーダーや発達障害の子でも、中学受験を検討した方が親子とも幸せになれる可能性があるかもしれません。

    • ノートが汚い
    • 宿題出さない
    • 運動がやや苦手
    • 体力がなくて疲れると熱を出す
    • 優しすぎていいように使われてしまって消耗する

    わが子もこんな感じ。

    ルーズでお手紙がぐちゃぐちゃな男子児童の親ほど、中学受験をさせてあげようという気持ちになっていることが多いです。
    難関校に限定せず、中堅校に中学から入れておいて、安定して勉強に集中できる環境を与えたいという気持ちが大きいそうです。

    中学受験にするか高校受験にするかを親子で何度も話し合おう

    子どもは、親が思うよりもたくさんのことを学び、感じとり、考えています。

    親が決めつけてしまうことなく、中学受験と高校受験のそれぞれの特色やメリット・デメリットを子どもにきちんと伝えてみませんか。

    子どもが自ら進む道を選んでくれますよ。

    同じカテゴリの関連記事リスト