超簡単♪MESHとiPhoneで子どもの帰宅時間をメールで通知してくれるシステムを作る方法
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自宅から離れた場所で働く親だと、子どもがちゃんと学校から帰ってきているかちょっと不安だったりしませんか。
リビングに設置している古いiPhoneを使った遠隔監視カメラシステムで、学校から帰宅後にソファーでくつろいでいる子どもを仕事先からチェックできるようにはしています。
今回は、さらに子どもが無事に帰ってきた帰宅通知時間を、私のメールアドレスに送ってくれるシステムを作ってみました。とっても簡単な方法なので、シェアしますね。しかも、同時に子どものプログラミング教育にも活用できちゃうんです。ご参考になれば。
目次(読みたいところへジャンプ!)
子どもが学校から帰ってきた日時をメールしてくれる帰宅通知システムに必要な物
- 使ってない古いiPhoneまたはiPad
- MESH人感センサータグ
- IFTTTのアカウント
SONYが販売しているMESHとは、自分のやりたいことを実現するためのIoTブロック。
IoTは「Internet of Things」の略で、モノのインターネットと呼ばれるように、これまではインターネットに接続されていなかったモノが接続されることを意味します。
「ニフクラ クラウドナビ IoTとは」より一部引用
MESHシリーズには、次の7種類のセンサーやボタンなどの機能ブロックが用意されています。
- LED
- ボタン
- 人感
- 動き
- 温度湿度
- 明るさ
- GPIO
もちろん、この7種類を上手に組み合わせて使うことも可能。
MESHを動かすには、MESHアプリをインストールして、アプリ上でプログラミングをしていきます。
プログラミングと言っても、むずかしいことはありません。Scratchのように視覚的にブロックを選んでいけば、自分の実現したいことを命令できちゃうので、子どものプログラミング教育にもぴったりなんです。
MESH帰宅通知システムの大まかな仕組み
今回作成したMESH帰宅通知システムの大まかな構造は次のようにしてみました。単純な作りです。
MESHで帰宅通知アプリを作る手順
- MESHを開封して充電しておく
- MESHアプリをインストール
- iPhoneとMESHブロックを繋ぐ(ペアリング)
- IFTTTアカウントを作成
- IFTTTでMESHレシピを作成
- MESHアプリで帰宅通知レシピを作成
- 実行テストをして不具合修正を繰り返す
MESHを開封して充電しておく
購入したMESHの開封の儀です。わくわくしながら箱を開けていきましょう。
箱を開けると、メッセージの下にMESHブロックが入っています。
開封直後のMESHは充電されていません。充電ケーブルも付属されてませんので、家にあるmicroUSBケーブルで充電しておきましょう。
microUSB充電ケーブルを持っていないなら、1本持っておくと便利ですよ。普段は、microUSB充電ケーブルとライトニング変換アダプターだけを持ち歩いています。iPhoneに付属されているライトニングケーブルは長すぎて使いにくくて。
MESHアプリをインストール
MESHの充電中に、MESHを動かすためのiPhoneやiPadにMESHアプリをインストールしましょう。普段使っていない古いスマホがおすすめです。うちは、iPhone4Sがまだまだ現役。今は、このMESHを動かすために活躍してくれています。
iPhoneとMESHブロックを繋ぐ(ペアリング)
インストールしたMESHアプリを起動します。
iPhoneとMESHを繋げるのにBluetoothという機能を使うので、iPhoneのBluetoothはオンにしておきましょう。ポップアップ表示されたメッセージの「設定」ボタンを押して、Bluetoothを選びオンにしておきます。
ソフトウェア使用許諾契約書を確認したら、同意ボタンをクリック。
チュートリアルが始まります。MESHの使い方の全体像を確認できるので、一通り目を通しておきましょう。
チュートリアルの指示通りにMESHの電源ボタンをオンにします。MESHの電源ボタンは、アイコンが描かれた部分を2秒長押しすると、ライトが光って電源が入ります。
メッシュアプリのチュートリアルを進めていくと、そのままMESHブロックとのペアリング設定の説明も丁寧に案内してくれます。
自動でMESHを探してくれて、
近くにある電源の入ったMESHブロックを見つけ出してくれます。
MESHブロックが見つからない時にも、対処方法を教えてくれるので安心ですよ。
ペアリングが完了したMESHブロックは、右のリストに追加で表示されているはずです。
IFTTTアカウントを作成
すぐに、そのまま5のMESHレシピの制作(プログラミング)を進めても構いませんが、「メールを送る」部分を実現するためにMESHと他のサービスを連携してくれる「IFTTT」というサービスのアカウントを作成しておきましょう。
MESHアプリ内の右上の「・・・」ボタンをタップすると、メニューが表示されます。メニューから「IFTTT連携」を選びます。
「IFTTT.comで設定する」ボタンを選ぶと、そのままIFTTTサイトへ移動できます。
IFTTTアカウントは、FacebookやGoogleアカウントを利用してログインすることもできます。下の小さな「Sign up」という文字リンクをクリックすると、IFTTT用のメールアドレスとパスワードを設定してアカウントを作成することもできます。使いやすい方を選びましょう。
IFTTTアカウントを作成してログインしたら、MESHとIFTTTの連携作業へ進んでいきます。「Connect」ボタンをタップ。
この画面が表示されない場合は、上の「search(検索)」メニューから、「MESH」を探してみてください。
IFTTTとMESHを連携するには、MESHのアカウントも必要です。このタイミングで、MESHのアカウントも作成しておきます。アカウントだらけになっていきますよねw
IFTTTとMESHが連携されると、状態が「active」になります。
IFTTTもアプリがあるので、MESHアプリをインストールしたiPhoneにIFTTTアプリもインストールしておくと修正が楽になります。
IFTTTでMESHレシピを作成
IFTTTで、MESH帰宅通知用のレシピを作っていきましょう。この手順5と手順6のMESHで帰宅通知レシピの作成は、ほぼ同時に作成していく形になります。IFTTTアプリとMESHアプリを行ったり来たりしながら進めていきましょう。
IFTTTでレシピを作る手順は、その名の通りのシンプルさ。
「IF This Then That」という文章を省略して「IFTTT(イフト)」です。
「もし、これが、この時は、あれを…」みたいな意味ですかね。適当ですみません。こんなのニュアンスでだいじょうぶ!
IFTTT帰宅通知レシピ作成手順
MESHアプリで設定したイベントIDをここにコピペまたは入力します。
「Create trigger」ボタンを押したらこれ(This)の設定完了です。
MESHの人感センサーが感知したら、メールを送りたいので、あれ(That)にはGmailを選びました。メールを使っても構いませんが、Gmailを選ぶと、CCやBCC、添付ファイルまで設定できるようになります。
メールを送りたいので「Choose action(動作)」は、一番左の「Send an email」を選びます。
Gmailの設定をしていきます。
通知メールを送りたいママとパパのメールアドレスやメールの件名などを入力していきます。
「Create action」ボタンをタップすると、IFTTTレシピの完成です。
IFTTTレシピは、歯車マークからいつでも修正可能です。
これで、IFTTTレシピ「MESH人感センサーが感知したら自動でメールを送る」が完成!
MESHで帰宅通知レシピを作成
MESHアプリを使って、帰宅通知レシピを作ってみましょう。
完成図はこんな感じになります。
レシピを作る手順も、チュートリアルで丁寧に教えてくれます。
基本動作は、右のリストから使いたい物を選んで、キャンバスにドラッグして好きな場所に置きます。つなげたい命令を線でつないでいくだけです。
ステップ1:人感センサータグ
まずは、すでにペアリングしている「MESH人感センサータグ」を選んでみましょう。
人感センサーの設定画面が表示されます。今回は、「人が通ったら(=人感センサーが感知したら)、おかえりと再生してメールを送る」レシピを作るので、「感知したら」を選びます。
間隔(秒)は、最大の60秒を設定しておくと、靴を脱いだりしているときに何度も「おかえり」を繰り返さなくなります。
ステップ2:スピーカータグ
「おかえり」と再生する部分は、右の一覧から「スピーカー」タグを選びます。
すでにある音を使うこともできますし、「追加」から新しい音を録音することもできます。「おかえり」というメッセージを録音しましょう。
あとからでもわかりやすい名前をつけておきます。
新しく追加した音は、「録音したもの」リスト内に保存されています。
ステップ3:IFTTTタグ
右のタグリストから「IFTTT」タグを選び、キャンバスへドラッグします。
イベントIDには、好きな名前を付けます。どのMESHブロックのどのアプリなのかをIFTTTに判断してもらうためのIDなので、動作内容がわかりやすい名前がいいですね。今回は「meshcomeback」というイベントIDを付けてみました。このイベントIDは、IFTTTで使いますのでコピーしておきましょう。
「テキスト」欄には、メールの本文に入れたい文章や日時などを設定します。
「データを追加」をクリックすると、3種類のデータが選択できるようになっています。
- マイク
- IFTTT:日時
- IFTTT:タイムスタンプ
2番めの「IFTTT:日時」を選択すると、帰宅時間をメール本文に表示してくれるようになります。
これで、MESHとIFTTTを使った帰宅通知レシピが完成しました。
実行テストをして不具合修正を繰り返す
あとは、ひたすら動作確認テストと微調整の繰り返しをしていくだけ。プログラミングもPDCAサイクルを何回も回して、どんどん改善していくのが基本です。
私が作ったのは、3ステップの簡単なレシピでした。
その続きを小学生の子どもにプログラムを教えながらやらせてみたら、1週間後はここまで複雑でかゆいところに手が届く機能が追加されました。
MESHを活用した子どもへのプログラミング教育の方法と困った時の対処法
小学生でもできる(論理的センスの高い子なら幼稚園児からでもOK)プログラミング教育の方法としては、すごく簡単な骨組みだけのMESHレシピを作成したら、その仕組みを子どもに理解できるようにわかりやすく丁寧に伝えます。
「なんかめんどくさそう」「ややこしくてわかりにくい」と思われたらアウトなので、一度で全てを理解してもらおうとしないのがコツ。
我が家の場合は、サプライズで子どもに興味を持ってもらう方法をとってみました。
MESHを購入したことを隠したまま、簡単な帰宅通知レシピを作成して玄関に設置しておきます。誰も居ないはずの家に鍵っ子の子どもが学校から帰ったら、ママの声で「おかえり」と言われて驚かせたのです。
子どもは好奇心旺盛なので、驚くと同時に、
「どうなってるんだろう」
「何が声をだしてるのかな」
「自分が家に帰ったことを判断している機器があるはず」
「たぶん、今まで置いてなかったあのiPhoneが怪しい」
「あれ?玄関に今までなかったものが置いてある!」
「iPhoneにみなれないアプリがある」
「このアプリはプログラミングができるのかな」
と、私が仕事から帰るまでに自分なりに仕組みを想像して、解決してました。
さらに、Scrachなどでプログラミングの家庭学習中な小学5年生だったので、私の作成したレシピにあれこれ自分なりの機能を追加していたのは想像以上でした。子どもってすごいですよね。
その後、子どもに1つずつクリアしてほしい課題を与えていくのです。
- パパにもメールしてほしい
- 午前中は「おかえり」じゃなくて「いってらっしゃい」と言うようにしてほしい
- 夜中から早朝は動作しないようにしてほしい
- コープが届く月曜日の15時から17時の間は、届いたものを運んでいる時間に何度も反応しないようにしてほしい
- いつもおなじ声だとつまらないから、いくつかのパターンをランダムに再生してほしい
- 誰が帰宅したかわかるようにカメラで写真を撮影してほしい
- カメラで撮影した写真をメールに添付してほしい
といった解決してほしい悩みを子どもに1つずつ相談してみたら、どんどん解決していってくれました。リアルに生活が便利になっていくので、ゲームを作るプログラミングよりも具体的にイメージができて進めやすいみたいです。
現在、解決できていない課題は、最後の「カメラで撮影した写真をメールに添付してほしい」機能です…IFTTTで試行錯誤中なのですが、なかなか難しくて。解決した方がいたら教えてください!!
子どもからの提案もどんどん出てきて、今では、抽選機能付きになりました(笑。「おかえり」の後に、「あたり」や「ハズレ」音があるんです。子どもならではの自由な発想で、便利なだけじゃない楽しいシステムが完成しつつあります。
プログラミングやIoTがはじめての方でもわかりやすいように、手順ひとつずつ画像を入れていったので、かなり長い説明となってしまいましたが、1つずつ手順を進めていけば、PCやITに自信のないママでもだいじょうぶだと思います。
困った時も、1人で解決しようとせずに子どもと協力して問題解決していくことが、活きたプログラミング教育にもなりますし、親子のコミュニケーションにもなりますよ。
MESH人感センサーブロックは、アマゾンでも楽天でも購入できます。セールや割引を見かけたことがないので、ポイント還元率で購入場所を選ぶのがいいですよ。
次は、「夜になったら自動で点灯し、人が近づいたらフラッシュで光る表札」を親子で作る計画です。
たぶん、必要なのはMESH LEDブロックと人感センサーブロックの2つ。
それに、光るときれいなアクリルの表札を注文しておこうと思います。
プログラミング教室もいいけれど、その予算を使って親子でプログラミングを遊びながら学ぶのも楽しくておすすめです♪