知り合いがいない土地で0歳児を孤独にワンオペしていて辛かった時に救ってくれた人
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第1子が7か月の時に夫の転勤が理由で、誰一人として知り合いもなく遊びに訪れたこともない全くの新しい土地へ引っ越すことになりました。
仕事もやめてしまっていた専業主婦状態で、想像以上に孤独で苦しいワンオペ育児。学生の頃の友人達は、早くに結婚・子育てをしてしまっているか、シングル生活を楽しむか二極化していたので、メールや電話でさえ共通の話題をできる人が全くいなかったのです。
産後の体は不調続きで、産褥熱、乳腺炎、貧血、めまいと常に体調が悪くふらふらしていたのですが、子供の預け先がないので、ずっと通院もできずにいました。
「もう、これ以上は体が限界だ。」と、足を運んだ先に、心と体を軽くしてくれた救世主がいました。
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八方塞がりで閉塞感しかなかった
あの頃は、本当に孤独でした。
我が子はやっと宇宙語を話し始めるかどうかの月齢で意思の疎通なんてできないし、唯一の話し相手の夫は激務で深夜帰宅。
「地球上に私の味方なんて1人もいない」ぐらい、思い詰めていました。
引越し先には、近所に保育園も児童館も公園さえなくて、インフルエンザや風邪などの感染症も気になる冬だったこともあり、親子で引きこもりがちな毎日を送っていたのです。
徒歩5分に救いの手があった
第1子は、本当に手が掛かる子だったと思います。1日中、授乳間隔が1時間単位で開くことがなく、ずっと泣かれて、ろくな睡眠ができないままで育児をしていた記憶しかありません。
度重なる乳腺炎で高熱が出ても休めない育児に、もう身体的にも精神的にも限界でした。「今日、病院に行かなかったら本当にヤバイかもしれない」という気持ちで、一番近い内科に高熱でふらついた体で赤子を抱っこして行きました。
足を運んだ内科は、推定60代後半〜70代のベテラン医師と看護師の個人病院でした。
診断結果は想像通りの『乳腺炎』。
普通の病院なら、ここで終わりだったでしょう。
診察が終わった後も、血液検査をしながら、先生と看護師さん達が暖かく声をかけてくださったのを朧げに覚えています。
記憶があいまいなのは、張り詰めていた糸が切れてしまったのか、それとも体が限界だったのかわかりませんが、気を失ってしまったのです。
目が覚めた時は、もう外がすっかり暗くなっていました。
そうです。病院でぐっすり何時間も休んでいたのでした。
気がついてからも、その病院の方々の優しくて、優しくて。
「少しはゆっくりできた?」
「本当にがんばっていたのね。」
「子連れでも大丈夫だから、いつでも来院しなさいね。」
救われる言葉のオンパレードに、思わず病院で号泣してしまったのですよ。
すでに、病院は閉まっているはずの時間なのに、先生と看護師さんの神対応に心からの感謝しかありません。
看護師さんは、ずっと我が子を抱っこしながら看ていてくれたようで、我が子もごきげんに笑っていました。
救いの手が次の一歩を踏み出す力をくれた
毎日のように、「数時間でいいからぐっすり眠りたい」と抱き続けていた願望を叶えられたおかげで、気持ちがスッキリして新しい行動を起こす余力が生まれたのです。
区役所で開催される乳児向け体操教室を探して申し込み、そこで素敵なママとお友達になることができました。その後、さらに引越しをして子供達が成長した今でも、親だけでランチのつもりが何時間でも話し続けられる一生の付き合いになると思える友達。
スイミングと体操教室に誘われて一緒に通い始めたら、そのスポーツクラブでたくさんのママ友と出会うことができました。
閉塞感しかないあんなに辛かった育児が、「数時間休めた」という小さなきっかけ一つで良いスパイラルへ循環が変わったのですよ。
辛い時ほど外に出た方がいい
死にたいほど辛い時に、向こうから優しい手を差し伸べてくれる人なんて、なかなかいません。
特に、家に閉じこもっている時にやってくるのは、怪しいセールスか宗教がらみしかなかった。(あまりにも孤独すぎて一時期宗教と気づかずに足を踏み入れそうになっちゃった。怖い、怖い。)
しんどくて、もう体が動きそうになくても、それでも、八方塞がりな状態に苦しんでいる時ほど、外に出た方が救われるチャンスに巡り合えることがあると思うのです。
ワンオペで頑張ってるママさんほど、倒れる寸前の限界値にいつ到達してもおかしくない状態ですよね。
- 近所をゆっくり散歩してみる
- 託児室付きの美容院へ行ってみる
- 子連れOKなネイルサロンへ行ってみる
- 区開催の無料の乳幼児向け教室へ申し込む
- 歩いていける公園へ30分だけ行ってみる
- いつもと違う公園へ足を運んでみる
- 最寄りの保育園の園庭開放へ遊びに行ってみる
- 保育園の一時保育情報を集めてみる
- 遠くの児童館まで遊びに行ってみる
- プレ幼稚園を探してみる
- 幼児教室の無料体験を申し込む
- 子育てサポートシステムを申し込む
全部、私が試してみたことです。
なるべくお金の掛からないことから手当たり次第にやれたのも、あの時なんとか行った病院で救ってもらえたからだと思っています。
できれば、限界ギリギリになる前に、少しずつ小さな行動をするのが理想的なのかもしれませんけど、実際に子育てしてみるとそんな余裕なかったです、ほんと。
外に出る力がない時は、今ならTwitterで吐き出しちゃうのがいいと思います。
「あの頃、Twitterがあったら、もうちょっと心が楽だったかも」なんて思ってしまうぐらい、Twitterには、フォロワーさんには、数え切れないぐらい救ってもらっています。