高校3年生の夏休みからでも美大受験実技は間に合う【美大受験体験談】

子どもに美大に行きたいと言われたら

美大受験で避けて通れないデッサンや色彩構成などの実技試験。

美大合格のためには、1枚でも多く描くことが求められます。

高校3年の夏から美大予備校に通い始めたケースでも、武蔵野美術大学・多摩美術大学・東京造形大学のデザイン系学科に合格した体験談をご紹介します。

高3夏期講習からスタートした美大予備校のスケジュール例

夏期講習に参加してから受験本番直前まで、美大予備校への通学が週6日+学科対策の個別指導塾が週1日という休む暇なしのギチギチなスケジュールを送っていました。振り返ってみても、美大受験は体力勝負だと感じます。

高校は単位取得が確定した冬休み明けからそのまま1日も通学せず、予備校を優先して毎日通うようにしました。

高校がある時のスケジュール

8:30〜16:40高校の授業
17:30〜21:00美大予備校授業(週1で学科対策の個別指導)
22:30〜学科の過去問
実技の振り返り、エスキース

夏休み、受験直前の自由登校期間のスケジュール

10:00〜12:00学科の自習
13:00〜21:00美大予備校授業
23:00〜学科の過去問
実技の振り返り、エスキース

ベビーの頃からスイミング+体操に通い続けた賜物なのか、体力だけは自信のある子だったので、予備校を1日も休むことなく受験本番まで乗り切ることができました。新型コロナやインフルエンザウィルスに感染することもなく、幸運も味方してくれたのだと思います。

「スタミナを考えて3日続けて受験日にならないように」というセオリーを無視し、6日間連続後、2日の中休みで大本命の学科の受験日を迎え、その後も続けて受験というハードスケジュールな美大受験となりました。絶対に現役合格を獲得するために3大学7学科を受験したのですが、あまりおすすめできません(同級生には8日間連続受験を乗り越えた強者も存在しましたけれど)。

高3スタートの受験結果は

美大受験では高校3年夏スタートは遅いと言われるのですが、受験学科全て合格を勝ち取ることができました。

実技対策は本命学科のデッサンと色彩構成に8割以上の時間を費やしたので、1度も対策をする時間が取れなかった学科もありましたが、基礎的な画力が身についていれば何とか合格ラインに乗ることができたのです。

成績開示で確認してみると、実技8割〜満点という結果でした。多くの時間をかけてきた本命学科は、デッサン・色彩構成ともに満点での合格でした。

画力が圧倒的に高い浪人生が有利な美大受験ですが、高校3年生からのスタートでも私立美大ならまだ間に合います。最後まで現役合格を諦めずに戦ってください。さすがに藝大だけは高3スタートで合格したという同級生や先輩を1人も耳にしたことがないです。

ムサビ・タマビ強い関東の美大予備校リスト

美術予備校には、在籍者を多く抱えた大規模校から、少人数で手厚い小規模高まで様々なスタイルが存在するため、現役合格者数だけで比較するのは難しいというのが本音です。

それでも、タマビ・ムサビに毎年多くの現役合格者を輩出し続けている関東の美術予備校の2021年現役合格者数を一覧にしてみました。

美大予備校多摩美武蔵美在籍者数
(現役)
お茶の水美術学院110名95名未発表
新宿美術学院210名253名未発表
すいどーばた美術学院200名153名未発表
湘南美術学院210名76名未発表
KIKUNAアトリエ73名71名52名
横浜美術学院28名8名62名
立川美術学院33名31名未発表

各美術予備校のサイトで合格実績を確認してみると、実際に現役受験生数と合格数を学科別に詳しく提示している学校もあります。横浜美術学院の場合、多摩美 プロダクト・テキスタイル/武蔵美 基礎デザ・空デが全員合格しています。すばらしい指導力と実績ですよね。

美術予備校には、中学生の頃から夏期講習や春季講習などに参加してきました。実際に体験した予備校は3校ですが、特色や強みが大きく異なることを親子で感じたのです。スパルタで厳しい指導のところもありましたし、アットホームで温かい予備校もありました。

どの予備校と相性がよいのか、実際に体感してみないとわかりません。希望学科を担当する先生と相性が悪ければ、週6〜7日通い続けることは難しいです。途中で美大予備校を辞めてしまったり、他の予備校へ移ったクラスメイトもいます。体験入学を実施している予備校がほとんどなので、無理なく通える範囲の体験授業や無料コンクールに参加してみましょう。応援しています。

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