『中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ』の感想

このブログではアフィリエイト・アドセンス広告を利用しています

当ブログでは、アドセンス・アフィリエイト広告を掲載しています。
消費者庁が発表しているルールに沿って記事を作成していますが、問題のある表現を見つけた際にはご連絡ください。

中学受験もとうに終わってしまった今さらながら、気になっていた中学受験本を読み終えました。

タイトルはずばり『中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ(新装版)』。

『二月の勝者』の高瀬志帆先生が絵を担当されていることもあり、ずっと読みたかったのです。

受験を終えた母が読んだ感想は…

目次(読みたいところへジャンプ!)

    とってもライトな二月の勝者といった本でした

    いやー、おもしろかったですよ。
    経験者が読んでも、現実離れしてなくてハラハラしながら読み進めることができました。

    「7割は志望校に受からない」と言われている厳しい中学受験なので、あまりにもイージーモードで合格されちゃったらいくらマンガでも許せないと思ったりしていたんですが、結果は「そうだよね」と思えるものだったからです。

    登場人物は4人の中学受験生とその家族。
    いじめが発端で御三家を狙う白田家、公立中高一貫校を目指すシングルマザーの赤城家、習い事と塾を両立している青山家、共働きのため学童保育の後に通塾を始めて中堅校狙いの山吹家。

    子どものタイプや価値観、生活スタイルも様々な4家族が登場しているため、ストーリー上の母親に「わかるー!」「そうなんだよね」と共感する箇所がたくさんありました。

    2020年受験組なので、愛読していた『二月の勝者』の結末よりも先に、自分達の受験本番から合格発表、そして中学入学を終えてしまったため、気になっていたのです。\

    特に、今年はコロナによる緊急事態宣言の影響で、受験後に塾の先生方やママ友と情報共有する時間をばっさりと奪われてしまいました。
    共に中学受験を戦ってきた友達の進学先は聞いてますが、飲みながらじっくり語り合わないと聞けない根っこの部分ってあるじゃないですか。

    どんな風に受験本番を乗り切ったのか、その学校を選んだ本音とか聞きたかったなという気持ちを埋めてくれるのが『中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ』でした。

    2021年組だから、塾選びの真っ最中だから、『二月の勝者』の結末が待ちきれないという方におすすめできる本です。

    塾選び、志望校の探し方、受験スケジュールの参考になる

    登場する4人の中学受験生の性格も環境も様々なため、それぞれ自分に合う塾を選んでいきます。

    ストーリの途中には、「四大受験塾、わが子にはどこが向いている?」といった中学受験コラムでも、知りたかったことをわかりやすくまとめられているので、塾選びの際にかなり参考になるのではないでしょうか。

    どこの塾を選ぶかという問題は、いちばん最初の悩みどころですよね。
    うちは、四谷大塚系の中規模塾に小2からお世話になりましたが、このコラムに書かれている通り、他と比べて親の負担が少なかったので、共働き家庭に優しい塾でした(私の体力だと他の塾だと支えきれなかったんじゃないかと)。

    出願から受験本番、そして合格発表を描いているシーンでは、我が身を思い出してしまって胸が熱くなってしまいました。

    『中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ』は、簡単に中学受験のシミュレーションができる本なので、受験を考えていてもいなくても、小学校低学年のうちに目を通しておくとその先の予測や計画をしやすくなるのではないかと思います。小学生の親なら読んでおいて損はしません。

    ママ友には相談しにくい悩みを共感できる

    漫画に登場する親子たちは、読者である私たちと同じような悩みや困難にぶつかっていきます。

    学童保育を卒所しなきゃいけない小3の壁
    遊ぶ友達もいない地域で放課後の過ごし方の悩み
    荒れていると噂の地元の中学への不安
    内申点重視の高校受験に高いハードルを感じるわが子の様子
    がんばっているのになかなか上がらない偏差値とクラス
    年々上がっていく塾代に高額な夏期講習代に家計が火の車

    「ねぇ、だれか聞いて!」と叫びたくなる自分と同じ悩みを抱えた母親がこの本の中に存在しています。悩みながらもたくましくむかっていく姿にパワーをもらえるかもしれません。

    『中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ』は、小学生ママ必読ですよ。

    最後にちょっとだけネタバレ注意

    かなり共感する部分の多い書籍ではあったのですが、これはダメでしょうと感じた部分も少なからずありました。

    受験を終えた親として言っておきたいことが2つあります。

    コウタくんが過去問で10点を取るシーンがあるのですが、こんなに仕上がってない状態で過去問を解いてしまうのはかなりもったいないことですよ…

    塾からも、過去問には目を通さないように注意されます。
    限りある過去問は、志望校との相性、到達度や習熟度を測るための貴重なツールなので、塾の先生と相談しながら最大限に活かすタイミングと方法で使った方がいいです。

    もう一つは、公立中高一貫校1本受験のシングルマザー赤城家。
    うちも第一志望が公立中高一貫校でしたし、赤城ママと同じ給料の低い会計事務所勤務だったため、思い入れの強い親子のストーリーでした。

    だからこそ、あえて言いたい。
    公立中高一貫校対策講座は、なんとか受けさせるべきだったのではないかと。

    何百文字も書かせる公立一貫校の答え合わせは、その道のプロじゃないと難しいのではないでしょうか。私には無理だと思いました。

    学校別対策講座や公立一貫校対策講座まで、オプションで追加してしまうと月の塾代がさらに跳ね上がってしまいますが、合格の可能性を上げたいならこんなにコストパフォーマンスの高い講座はなかったと感じているからです。

    子どもが小さいうちから「お金がない」とか「節約しないと」と言ってしまっていることもあり、子ども達はお金を使うことに遠慮をしてしまう姿を何度も見てきました。

    「お金がない」という言葉通りに子どもは受け取ってしまうのですよね。将来のために貯金をこれだけしているから「今自由に使えるお金はない」というマネー教育も並行してやってあげないと、必要なお金さえ使おうとしない子になってしまいます。

    うちの子はゲーム大好きなこともあり、「課金するとキャラも自分もレベルアップするんだから、限られたお金を上手く課金していこーぜ!」なんて言い方で茶化しながら土日の特別講座を受講していました。

    それぐらいふざけないと、朝8時から夕方16時までぶっ通しのハードな講座だったのですよ…。ひたすら、長文を読んで文章を書き続けなきゃいけないので、体力の乏しいわが子は帰り道ヘロヘロでした。

    何が正解なのかも、家庭によって違ってくることなので決めつけられなかったりする難しい部分なのですけどね。

    果たして、4人の中学受験の結果は・・・

    気になった方は、ぜひ読んでみてください。

    同じカテゴリの関連記事リスト