「美大に行きたい」と言われてから親としてやってきたこと

このブログではアフィリエイト・アドセンス広告を利用しています

当ブログでは、アドセンス・アフィリエイト広告を掲載しています。
消費者庁が発表しているルールに沿って記事を作成していますが、問題のある表現を見つけた際にはご連絡ください。

子どもから「美大に進学したい」と言われたらどうしますか?

私自身、美術大学と全く無縁の人生を送ってきました。仕事でもプライベートでも何一つアーティスティックな分野に関わることなく生きてきたのです。

そのため、美大進学をぼんやりと考え出した我が子が中学生の頃、美大を卒業した友人も、デザイナーやアーティストの知人も1人もいませんでした。

もちろん、家族や親族、ご近所さんにも美大出身者なんて皆無。

まったくの0スタートから美大合格するまでにしたことを複数回に分けてまとめていきたいと思います。

目次(読みたいところへジャンプ!)

    ①中学入学直後に高校見学ツアーへ参加

    子どもが地元の公立中学へ進学した直後に、PTA主宰の高校見学ツアーに参加しました。理由は、ツアーで訪れるうちの1校に美術専門コースがあるというパンフレットを目にしたから。

    参加者のほとんどは中学3年生の保護者で1人もママ友がいない中、ポツンと参加しましたが、やっぱり早くに行っておいてよかった。(みんな仲良く2人組で回ってて孤独だったけどそんなのどうでもいいわ。)

    その後、オープンスクールや文化祭、部活体験会などありとあらゆる学校開放イベントに親子で参加をし、偏差値度外視で第1志望校に決めたのです。

    「入りたい気持ちがあれば入れる!」という思い込みと志望校を早くに見つけておくことは、とても重要だったと感じています。早いからこそ、内申点対策も実技試験対策もじっくりと時間をかけることができたから。

    ②美術コースのある高校を調べる

    第1志望校は中学1年の時点で決定していましたが、やはり美術を学べて美大進学実績も高いとなると、例年の倍率は2倍前後をうろうろしている状況。片道2時間以上かけても通学してくる生徒が多数在籍するほどの人気校だったのです。

    そのため、美術コースのある併願校を探し続けました。
    田舎育ちの私には、都心の進学校の豊富なカリキュラムも生徒に合わせたきめ細やかな進学指導も驚くことの連続でした。ここまで学校が力を入れて大学入試対策をやってくれるなんて。しかも、生徒の希望に合わせてコースが細分化されてる。医大・理系・美大・体育大…私立高校なんて滑り止めの1校しか存在しなかった町からの出身者には想像もつかない世界です。恵まれた環境ってあるんですね。

    受験校は早々に決めることができましたが、その後も美術に力を入れている高校巡りも、受験校のイベント参加も止めることなく最後まで続けました。学校を深く知ることで、最終的には第1志望の高校に一番行きたいけれど、他の受験校も魅力的で捨てがたい。受験校全てが進学したい学校になったんですよね。

    ③美術予備校の無料イベント情報を探す

    高校巡りをするのと同時進行で、家から通学圏内にある全ての美術予備校の無料イベントに参加しました。無料で何度でも参加できるなら、何度も何度も図々しく参加してましたよ。

    中学3年生の受験生になるまでは、長期休みのみ予備校へ通うだけでした。夏季講習はA予備校で春季講習はB予備校といった感じで、1校に固定することなく予備校を渡り歩きました。

    予備校を決めなかった理由の1つは、学校によって教え方にかなり違いがあることを親子で感じていたからなんです。自分の作品に一つでも多くの視点でアドバイスをもらえる方が、美術に関してはメリットが大きいんじゃないかと思ったんですよね。あとは、在籍生徒数が多い予備校の方が、一度にたくさんの作品に触れられることで学びも多いことに気づいてはいたのですが、「スパルタ指導が毎週は辛い」という子どものニーズもありまして。ふらふらしてました。

    中3になったらすぐに、もっとも先生と相性の良い予備校の実技試験対策コースで入学。平日は国・数・英の塾、土日は美術予備校というスケジュールを続け、受験した学校は全て合格することができたのです。私立の併願校は特待生合格でした。

    ④大学の卒業制作展を回る

    中学生の頃から、美術高校と美術大学の卒業制作展を毎年の恒例行事にして親子で回り続けました。

    卒業制作展に出品する作品は、高校3年間あるいは大学4年間の学びの集大成なわけです。オープンキャンパスで広報の方から聞く学校の魅力より、力の入ったパンフレットよりも、作品に触れるだけで見えてくるものがたくさんありました。

    結局、第一志望大学の学部学科の決め手になったのも、卒業制作展にあったとある作品だったのです。「あんな作品を生み出せる大学の学科で学びたい」と、自分の将来を解像度を上げてイメージができるようにしてくれたのも卒展です。

    一方で、おこがましい話かもしれませんが、「絶対に受験しない」と子が自ら決めた美術大学もありました。大学で学べるレベルの違いがひと目でわかってしまうのも、卒展なのでした。

    ⑤細い繋がりから美大出身者の知人を作る

    美大卒の友人知人が1人もいなかったので、友達の友達、知人の知人、イベントやボランティアで知り合った人、そりゃもうほそーーーーーーーーーーーーい切れそうな繋がりを頼って、女子美・多摩美・武蔵野美術大学出身の方に、貴重な体験談やアドバイスをもらえました。本当にありがとうございます。

    目の前で話してくれるリアルな体験談は、本当に、本当に参考になったんです。偏差値65オーバーの進学校から高3スタートの美大現役合格までのスケジュール、日本画と油画どちらを選ぶといいのか着目すべきポイントなどなど。今でも鮮明に覚えています。宝物のような言葉達だったから。

    我が子が美大を目指してから、初めて美大出身の方と接する機会ができたわけですが、アーティスティックな方々の情報量の多さに、いつも圧倒されてました。話しているだけで、「自分とは見えている世界が違うのかもしれない」とおもってしまうのですよ。自分の目に映るこの世界は、とってもぼんやりしてしまってるような。

    美大を全く知らなくても子どものサポートは可能

    美大を全く知らない私でも、美大受験を手探りながらもサポートすることができたようです。

    もし、お子様が美大へ進みたいと希望したら、まずは中学&高校を探すところから始めてみるのもいいかもしれません。美術専門コースの高校だったとしても、受験不可能なのは理系大学ぐらいなのです。途中で変わったとしても、文系大学なら全く問題なく受験することができます。理系科目がごっそり美術に置き換わったようなカリキュラムを組んでいる高校が多いように見受けられました。

    美大進学実績の高い高校へ進学したことで、美大に関する情報収集はかなり楽になりました。担任の先生も専任クラスの講師の方々も、全て美大出身者なため、わからないことを進路説明会や三者面談で全て回答してくれます。

    美大とも美術予備校とも連携が取れているため、高大連携授業で大学の実際の授業を体験できたり、複数の美大が高校に説明会に来てくれたり、美術予備校の入学金が先生割で無料になったり、書き切れないぐらいのメリットがありました。

    もし、美大受験で悩まれているなら、東京の美大受験事情なら少しはお話できると思います。このブログでも、少しづつ取り上げていきたいと思ってますので、お気軽にお問い合わせくださいね。

    次回は、美大受験で避けては通れないお金の話です。
    予告:「我が子を希望の大学に入れるためには250万のキャッシュフローが重要(仮)」

    >>>多摩美と武蔵美の補欠繰上げ開始。合格確保のために250万のキャッシュフローの用意を

    同じカテゴリの関連記事リスト